1979年炊飯器に起きた革命的進化とは?
この記事では、炊飯器の「玄米モード」と「白米モード」の違いを分かりやすく説明していきます。
炊飯器の「玄米モード」とは?
文字通りに玄米を炊くための機能になります。
本来玄米で炊飯をするのには手間暇がかかるためにすぐには炊く事ができません。
それが炊飯器で出来る様になった事、国民総健康食ブームの訪れ、『タイガー魔法瓶』社や『象印マホービン』社の大手メーカーから1979年以降にマイコン炊飯ジャーが発売開始。
これにより白米の炊飯と保温しかできなかった状態から炊飯器は革命的進化を遂げたと言っていいでしょう。
この時期に最初の身体の酸性化防止のためのアルカリ食品摂取による健康食ブームとして玄米食が広まり、玄米モードは以降炊飯器機能に標準装備されていくことになりました。
「白米モード」とは?
文字通りに通常の精米を炊く時に使うモードです。
炊飯器を起ち上げなにもボタンを押さずに炊飯ボタンを押した場合はこのモードで炊飯が行われるデフォルト機能だと言っていいでしょう。
かつては炊き込みご飯やピラフなどもこのモードで炊かれていましたが、現在ではよほもの廉価版の製品でない限り細分化されています。
炊飯器の「玄米モード」と「白米モード」の違い
炊飯器の「玄米モード」と「白米モード」の違いを、分かりやすく解説します。
炊飯器の通常の炊飯時に誤って玄米モードでご飯を炊いてしまった事は誰しも1度はある事でしょう。
またその逆もしかり。
玄米モードは未精製の玄米を柔らかくするために圧力調整がされるため、通常の精白米を炊いた場合は柔らかくなりすぎるのは間違いありません。
逆に玄米を白米モードで炊いた場合は玄米を柔らかくする事ができずにカチカチに硬かったり、ボソボソな食感になってしまう場合がほとんどです。
ただし玄米を炊く場合にはよほど玄米が好きでない方以外は100%で炊く事はありません。
白米と玄米の比率2:1が食べやすさを考えて推奨されており、食べれないほどの致命的な硬さにはまず遭遇しないものと思われます。
また玄米モードがついていない炊飯器で玄米が炊けない訳ではありません。
充分な浸水時間と玄米の比率が高くなければ、それなりに食べれる柔らかさには仕上がります。
まとめ
玄米モードは硬い未精製の玄米を柔らかくふっくらと仕上げるために炊飯器を制御します。
一方の白米モードはデフォルト機能でいわゆる炊飯ボタンで作動するものでした。
玄米モードで白米を炊いた場合は致命的に柔らかくなってしまう危険性を秘める一方で、白米モードで玄米を炊いた場合は白米と玄米の比率や浸水時間次第でそれなりに食べられる状態には仕上がります。
1979年に大手メーカーからマイコン炊飯ジャーが発売開始。
日本での健康食ブームと重なった事もあり、玄米モードは各社の炊飯器で標準機能として搭載されていく事になりました。