この記事では、「シャジン」と「ツリガネニンジン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シャジン」とは?
シャジンとは、ツリガネニンジンの根を乾燥させた生薬のことをいいます。
漢字では「沙参」と書きます。
ただし、中国ではシャジン(沙参)というとツリガネニンジンではなくハマボウフウを指します。
そのためハマボウフウをホクシャジン(北沙参)といい、ツリガネニンジンのことをナンシャジン(南沙参)と呼び分けることもあります。
生薬のシャジンには、補陰や止咳、去痰といった効能があるとされます。
「ツリガネニンジン」とは?
ツリガネニンジンとは、キキョウ科ツリガネニンジン属に属する植物のことをいいます。
花が釣鐘のような形をしているのと根が朝鮮人参に似ているため、ツリガネニンジンという名前になりました。
春の若芽は山菜として食べられていて、トトキと呼ばれています。
独特の風味がありますがクセはなく、お浸しなどにして食べます。
天ぷらにしたり、炒め物や和え物、汁物、サラダなど様々な料理に使える山菜です。
ツリガネニンジンは花も可愛らしいので、観賞用として栽培されることもあります。
「シャジン」と「ツリガネニンジン」の違い
シャジンはツリガネニンジンの根を乾燥させたものです。
ツリガネニンジンの地上に出ている部分が枯れてから、根を掘り出して天日干しにしたものを生薬として使っています。
また、国によってシャジンには違いがあります。
日本ではツリガネニンジンのことを指しますが、中国ではセリ科の植物であるハマボウフウを指します。
また、日本にはヒメシャジンやイワシャジン、ミヤマシャジン、ハクサンシャジン、ホウオウシャジンなどシャジンと名前がつく植物も色々あります。
まとめ
シャジンは、ツリガネニンジンの根を乾燥させて作る生薬です。
中国ではシャジンというとツリガネニンジンではなく、ハマボウフウという植物を指します。