「まにまに」と「ままに」は表記も読み方もとても似た言葉ですが、意味の違いなどはあるのでしょうか。
この記事では、「まにまに」と「ままに」の違いを分かりやすく説明していきます。
「まにまに」とは?
「まにまに」は「相手の意思または状況の成り行きに身を任せて行動すること」という意味がある言葉です。
また、「特定の物事がそれ以外の物事と同時におこなわれる様子」という意味も持ち合わせています。
「ままに」とは?
「ままに」は「〜に任せて」や「〜の通りに」という意味を持つほか、「〜につれて」「〜と共に」「〜と同時に」といった意味で使用されることもあります。
成り行きに身を任せたり、思うように好きなことをしたりといった場面で使用されます。
「まにまに」と「ままに」の違い
「まにまに」と「ままに」の違いを分かりやすく解説します。
「まにまに」は「相手の意思または状況の成り行きに任せて行動すること」あるいは「特定の物事がそれ以外の他の物事と同時におこなわれる様子」を示す言葉です。
「まにまに」は「古事記」や「万葉集」にも登場するほど歴史のある言葉で、「何かに身を任せること」を表す言葉として長年にわたって親しまれてきたようです。
一方、「ままに」は「まにまに」が変化した言葉といわれており、意味合いもほぼ同じと捉えられています。
「まにまに」の例文
「まにまに」は「相手の意思や物事の成り行きに任せて行動する状況」または「特定の物事が他の物事と同時におこなわれる状況」で使用されます。
現在は「ままに」に取って代わられた言葉ですが、文学や音楽などの分野で用いられることがあります。
・『そのボートは波風のまにまに漂っていた』
・『道のまにまに歩いた先には、澄んだ水が綺麗な湖があった』
「ままに」の例文
「ままに」は「まにまに」に由来する言葉といわれています。
主に「〜に任せて」や「〜の通りに」、「〜につれて」、「〜と共に」、「〜と同時に」といった意味合いを示すために使用します。
・『久しぶりの休日なので、自分の気の向くままに過ごそう』
・『彼の部屋に虫が出るのは、部屋を散らかしたままにしておくからだ』
まとめ
「まにまに」も「ままに」も「何かに身を任せること」や「物事が同時におこなわれること」といった意味合いがあります。
「まにまに」が古語の一種で、「ままに」の由来になっている点も覚えておきましょう。
ぜひ言葉の知識を増やす参考にしてください。