この記事では、「申し伝える」と「言い伝える」の違いを分かりやすく説明していきます。
「申し伝える」とは?
申し伝えるは、もうしつたえると読むべき言葉です。
文字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、人に呼び掛ける際の少し丁寧な言い方である、申しの文字に、言葉で知らせるといった意味を有する、伝えるの文字を組み合わせる事で誕生した言葉となっています。
以上の事から申し伝えるは、取り次いで申し上げます、という意味を示すのです。
要するに第三者に、伝言するという意味を少し丁寧に表現した言葉となっています。
「言い伝える」とは?
言い伝えるは、いいつたえると読むのが正解な言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、言葉を言うといった意味の言いの文字に、言語によって知らせるという意味を有する、伝えるの文字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ言い伝えるは、言葉によって取り次ぐとか、言い広める等といった意味を表すのです。
「申し伝える」と「言い伝える」の違い
申し伝えると言い伝えるの文字表記を並べて比較してみると、申しと言いという文字の違いがある事に即座に気付けます。
所が後に続く伝えるの文字は共通しており、どちらも第三者に伝言する、という意味を所有しているのです。
同じ意味を持つ言葉ですが、丁寧さという面で大きな違いがあります。
というのも、申し伝えるは言い伝えるを謙譲語表現にした言葉であるため、比較すると言い伝えるの方が丁寧な言葉です。
まとめ
2つの言葉には、共通する文字が存在するだけでなく、どちらも言葉を取り次ぐや、伝言するという同じ意味を持っています。
同じ意味合いを指し示す言葉同士であるため、使い分けを意識するとややこしくなる部分は確かにあるのです。
ですが言葉の丁寧さという面で相違点があるので、そこを踏まえれば上手に使い分けが出来ます。
何故なら、言い伝えるの謙譲語が申し伝えるであるので、ビジネスシーンにおいては、丁寧さのある申し伝えるの方を使用すべきです。