この記事では、「彼岸」と「黄泉」の違いを分かりやすく説明していきます。
「彼岸」とは?
「彼岸」は「ひがん」と読みます。
「彼岸」は、仏教用語で「生死の迷いを河や海に例えた時の、その向こう側」という意味があります。
また「彼岸」には、「春分の人と秋分の日を、それぞれ中日とする各7日間」という意味があり、「秋の彼岸」と「春の彼岸」があります。
またこの時期は「彼岸会(ひがんえ)」と呼ばれて、仏教徒がお墓参りなどをする習慣があります。
「黄泉」とは?
「黄泉」は「よみ」と読みます。
「黄泉」は、「死後、その魂が行くとされている地下の世界」という意味があります。
「黄泉の国」などと言われる言葉になります。
古代中国では、死者が行く地下の世界を、「黄泉」と呼んでいたことが、語源とされています。
五行思想で、「黄」は「土」を象徴するとされているためです。
「彼岸」と「黄泉」の違い
「彼岸」と「黄泉」の違いを、分かりやすく解説します。
「彼岸」は、仏教用語で「生死の迷いを河や海に例えた時の、その向こう側」という意味があります。
また、「黄泉」は、「死後、その魂が行くとされている地下の世界」という意味があります。
どちらも、死後の世界を意味する言葉と言えますが、「彼岸」は仏教用語であるのに対して、「黄泉」は五行思考から端を発しているという大きな違いがあります。
「彼岸」の例文
・『暑さ寒さも彼岸までと言うように、もうしばらくの辛抱だ』
・『春の彼岸にお墓参りに行こう』
「黄泉」の例文
・『黄泉の世界で、再び会いたい』
・『彼は、黄泉の世界の人になってしまった』
まとめ
「彼岸」と「黄泉」という2つの言葉の違いについてみてきました。
「彼岸」と「黄泉」という言葉には、「死後の世界」という共通の意味がありました。
しかし、「彼岸」は仏教用語で、「黄泉」は、五行思想という大きな違いがあります。
2つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。