「幽霊」と「ゾンビ」はどちらも死んだ人が蘇った姿ですが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「幽霊」と「ゾンビ」の違いを解説します。
「幽霊」とは?
「幽霊」とは、「この世に未練を残したまま死んでしまい成仏できない人がこの世に迷い出た姿」です。
「幽霊」の使い方
人が死ぬと肉体は活動を停止し意識が失われます。
通常ならそのまま存在が消滅するのですが、誰かに強い恨みを抱いたまま死んだり生前にやり残したことがあったりなど現世に強い執着を持つ魂は肉体を失ってもなおこの世にしがみつき霊的な存在として姿を現します。
亡くなった人が霊的な存在になってこの世に迷い出た姿を指す言葉が「幽霊」です。
「ゾンビ」とは?
「ゾンビ」とは、「死体が復活したもの」を指す言葉です。
「ゾンビ」の使い方
元々はブードゥー教の儀式に見られる蘇った死者を指す言葉でしたが、小説や映画などフィクションの世界で広まったイメージにより現在は超常的な力により復活した死体全般を表す言葉として使われています。
簡単に言えば「動く死体」「生ける屍」でありフィクションの世界での扱いは意識の有無や肉体的能力、弱点など登場する作品によって設定が大きく異なります。
「幽霊」と「ゾンビ」の違い
「幽霊」と「ゾンビ」の違いは「実体の有無」です。
どちらも死者が何らかの理由により現世に現れたものですが「幽霊」は魂や幽体など霊的な存在であり実体を持たないのに対し「ゾンビ」は死体がそのまま蘇って動いているものなので実体を有している、という違いで区別されます。
幽霊は実体を持たないので触れられずお清めやお祓いなど超常的な方法でしか対処できません。
「ゾンビ」は腐乱して痛んでいるものの実体がある死体なので銃で撃ったり火で焼いたりなど物理的な方法で対処可能です。
「幽霊」の例文
・『幽霊を見た』
・『柳に幽霊』
「ゾンビ」の例文
・『ゾンビ映画を見る』
・『アメリカ人はゾンビが大好きだ』
まとめ
「幽霊」と「ゾンビ」は同じ死んだ人が現れる怪異でもかなり趣が異なります。
どちらもいろいろな作品に登場するポピュラーな存在なので違いを知っておきましょう。