この記事では、「神秘的」と「ミステリアス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「神秘的」とは?
「神秘」は「しんぴ」と読みますが、古くは「じんぴ」とも読まれていたそうです。
「神秘」は、人間の知恵では計り知れないほど不可思議な様子を表した言葉で、常識や理論を越えた現象などを指します。
「神のみぞ知る」+「秘密」といったニュアンスがあります。
生物や生命の誕生シーンなどは、まさに「神秘的」といえるでしょう。
樹氷や雲海、ダイヤモンドダストなど、目に映る感動的な自然現象も「神秘的」と表現されています。
「ミステリアス」とは?
「ミステリアス」は英語由来の言葉で、日本語に訳すと「神秘的」や「不可思議」といった意味合いになります。
「ミステリアス」は、「ミステリー」の形容詞的表現となりますが、「ミステリアス」の語源としてはギリシャ語の「ミュステーリオン」であるとされ、新約聖書にも度々登場する言葉です。
「神秘的」を意味する「ミュステーリオン」を理解するには、神の啓示が必要であるとされ、人智を超えた神の御業ともいえます。
「神秘的」と「ミステリアス」の違い
「神秘的」と「ミステリアス」は、どちらも「人智を越えた不可思議な様子」を表す言葉ですが、「ミステリアス」は英語由来の言葉です。
また、英語圏での「mysterious」は、「mystery」の形容詞となりますが、日本語での「ミステリアス」は「神秘的」を意味する形容詞的表現、「ミステリー」は名詞になります。
「ミステリー」という言葉には、「謎が謎を呼ぶ」といったイメージがありますが、仕組みや理論が当てはまらない「神秘的」な現象の数々は、人の理解が及ばない領域として、「謎が謎を呼ぶ」という表現もピッタリです。
まとめ
いかがでしたか。
「神秘的」と「ミステリアス」は、どちらも「不可思議なこと」や「謎めいた様子」を表す言葉です。
「神」の文字が含まれることから、宗教的なニュアンスや由来があると分かります。