この記事では、「針のむしろ」と「苦しい状況」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「針のむしろ」とは?
どれだけ先の尖ったものが身体を突き刺す状態で痛く、苦しいか伝えられる言葉が「針のむしろ」【はりのむしろ】です。
一面に針をびっしり引き詰めた所に、藁で作った筵という敷物を敷いた上へ人が座ればどれだけちくっと刺さって痛いか表す言葉であり、このことか苦しい状況と伝えられる慣用となるわけです。
このような意味から、襲い掛かる境遇や環境が苦痛過ぎて辛いと思う状況を指します。
「苦しい状況」とは?
自分が人から追い込まれては、反撃できない状態になっているとき「苦しい状況」【くるしいじょうきょう】といいます。
「苦しい状況に追い込まれた」といえば、いかに自分が不利な状態になっているか表すのです。
「苦しい状況から抜け出す方法」というと、追い込まれた人が自らその辛い状態を脱却するために策を考えては改善し、抜け出せるようにします。
「針のむしろ」と「苦しい状況」の違い
「針のむしろ」と「苦しい状況」の違いを、分かりやすく解説します。
環境や職場での複雑な人間関係で悩んだり、子供が暴力を振るってくるという日々に苦しみ、悩んで生きることを「針のむしろ」といいます。
元々は、貧しい時代は床に居心地が悪い敷物である「むしろ」を敷いて暮らしていた人が多く、激痛が身体を襲う状況からきた言葉です。
もう一方の「苦しい状況」は自分が悪い立場に追い込まれて、困っている状態を表します。
「針のむしろ」の例文
・『会計ミスで取引先を怒らせてしまい、職場では針のむしろに座る思いだ』
・『酔った勢いで寝た女性が会長の娘と知り、針のむしろに座るほど居心地悪い』
「苦しい状況」の例文
・『県で1番の強豪に大きな差をつけられ、苦しい状況に追い込まれる』
・『従業員が案を出し合って苦しい状況から抜け出し、倒産を免れた』
まとめ
いかに自分が困っている立場に追い込まれたか表せる言葉を2つ取り上げました。
どのように使えばより言葉の意味を最大に伝えられるか学んでみましょう。