「人物画」と「肖像画」は人を描いたものですが、それぞれ内容や意図するものが違います。
この記事では、「人物画」と「肖像画」の違いを分かりやすく説明していきます。
「人物画」とは?
「人物画」とは人物を描いた絵を表す言葉であり、人間の描写に重点が置かれているのが特徴です。
「人物画」は人間のありのままの姿や写実的な描写に重点が置かれており、古い時代から様々な種類のものが作られてきました。
「人物画」の種類には「肖像画」や「裸体画」、「風俗画」などがあり、現代でも様々な作品が作られています。
「肖像画」とは?
「肖像画」とは特定の人物を描いた絵を示す言葉であり、外見の精巧さ以外にも雰囲気や内面を表すための描写を使うのが特徴です。
「肖像画」は英語でポートレートと呼ばれており、理想化したものや戯画化したものなど様々な方法によって描くことが可能です。
「肖像画」を使った作品にはポートレートアートというものがあり、こちらはその人物の過去や現在の状態を描いたり、背景や人柄、性格、雰囲気を描きます。
「人物画」と「肖像画」の違い
この2つはどちらも人の姿を描くものですが、「人物画」はより写実的なものとなっています。
「肖像画」は外見や写実的な描写以外にも雰囲気や内面、人柄などを加えて描くのが特徴です。
「肖像画」は理想化したものから戯画化したものなど様々な手法が存在します。
「人物画」の例文
・『人物画をレッスンしており、段々と上手くなってきました』
・『人物画は苦手でしたが、毎日の練習によってだいぶマシになってきました』
「肖像画」の例文
・『大統領の肖像画の依頼が来たので、早速来歴や人柄を調べています』
・『彼の肖像画は玄関に飾られており、来客者にいつも驚かれています』
まとめ
「人物画」や「肖像画」は人の姿を描く方法ですが、前者はより写実的なものであり後者は内面や背景などを加えて描くのが特徴です。