立場が上の人に対して発言することを表す言葉には「上申」や「進言」があります。
この記事では、「上申」と「進言」の違いを分かりやすく説明していきます。
「上申」とは?
「上申」とは状況や意見などを上位の人や立場が上の者に対して申し述べることを表す言葉です。
この言葉に使われている「申」は「申す」という敬語表現でよく使われる言葉であり、言うの謙譲語として使われています。
「上申」も同様に自信の行為や発言をへりくだって言う時に使う言葉であり、対象者の動作に対しては使えません。
「上申」の類義語には「申し上げる」があり、こちらは様々な場面で使われています。
「進言」とは?
「進言」とは立場が上の者に対して意見を述べる時に使う言葉です。
「進言」は基本的に行為を示す言葉であり、敬語表現としてはあまり使われません。
「進言」は古い時代は王様や将軍に対して意見やアドバイス、戦術などを述べる時に使われており、現代では仕事の上司などに意見を述べる時に使われています。
「進言」の類義語には「忠告」や「具申」、「勧告」、「建言」などがあります。
「上申」と「進言」の違い
「上申」は基本的に謙譲語として使われる言葉であり、上官や上司などに申し述べることを表す時に使います。
「進言」は立場が上の者に意見を述べることを表す言葉であり、丁寧な表現として使うことが可能です。
「上申」の例文
・『私は必死に上申しましたが、王様はこの意見を全く取り上げてくれませんでした』
・『その特許に関して疑問があったので、上申書を作成しています』
「進言」の例文
・『軍師は将軍に対して具体的な進言をしたので、陣地を大きく変更することになりました』
・『元軍人である彼の進言は作戦の穴を埋めるものであり、被害を抑えるのに役立ちました』
まとめ
「上申」や「進言」はどちらも立場が上の人に対して意見する時に使う言葉です。
「上申」は基本的に謙譲語として使います。