この記事では、「はかどる」と「進む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「はかどる」とは?
「物事が順調に進む」「進捗する」という意味を持つ言葉です。
「はかどる」の語源は、平安時代に使われていた「はかがいく」という言葉にあるとされています。
「はか」には、「捗」「計」「果」などの漢字があてられ、米などの収穫予想量を指していました。
また、「はか」には田の区画という意味もあり、「はかがいく」は、田植えや稲刈りの分担範囲のことを言っていました。
それが転じて、目標や進捗具合を言うようになったという説が有力です。
「進む」とは?
「動いて先へ行く」「前進する」という意味を持つ言葉です。
「進む」には、決まった目標があるというニュアンスは含まれません。
「進む」は、良い方向にも悪い方向にも進むことを指します。
例えば、「病気が進む」「事態が悪化する方向に進む」というように使われます。
「はかどる」と「進む」の違い
「はかどる」と「進む」の違いを、分かりやすく解説します。
「はかどる」と「進む」は似ているようで少し違う意味を持つ言葉です。
「はかどる」は、物事が順調に進んでいることを表します。
目標や計画に対して、予定通りに進んでいるときに使います。
その一方で、「進む」は、物事が前に向かって動くことを表します。
目標や計画に関係なく、前へ進んでいるときに使います。
また、「はかどる」は「進む」の一種であり、良い方向に進んでいることを強調し、「進む」は良い方向にも悪い方向にも進むことを指します。
「はかどる」の例文
・『新人が入社して人手不足が解消されたので、仕事がはかどるようになった』
・『先輩が新しくマニュアルを作ってくれたお陰で、今まで以上に仕事がはかどる』
「進む」の例文
・『仕事が進む』
・『一歩進んで礼をする』
まとめ
「はかどる」と「進む」は似ている意味を持つ言葉ですが、使い方によってニュアンスが異なります。
「はかどる」は「物事が順調に進む」「効率がよい」という意味を表します。
その一方で、「進む」は「動いて先へ行く」「物事が進行する」「盛んになる」という意味を表します。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるようにしましょう。