この記事では、「香醋」と「黒酢」の違いや意味を分かりやすく説明していきます。
「香醋」とは?
中国でよく使われているお酢を「香醋」といいます。
原料には鎮江【ちんこう】の水をたっぷり使って栽培したもち米を採用し、中国の家庭では野菜炒めの味付けに使うわけです。
さらに、黒色とコクを出すため甕【かめ】の中に入れたモミ殻を毎日手作業で混ぜます。
栄養素としては、グリシンやアラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、アルギニンをはじめ17種類ものアミノ酸が含まれている調味料です。
髪の毛や肌を作るアミノ酸は、高い美容効果が期待できます。
「黒酢」とは?
アミノ酸をたっぷり含む「黒酢」は、疲労回復にとても役立つお酢です。
深みのある黒い色は美しく、そのまま飲んだり、蜂蜜を入れて炭酸水と割って飲まれています。
日本では玄米から作られたものが多く、天然水を与えて栽培した商品や、有機栽培で収穫した素材を使って作るお酢も揃うわけです。
主に、農林水産省で掲げる食酢品質表示の基準で定められているものに「黒酢」があり、主原料の量を定めています。
「香醋」と「黒酢」の違い
「香醋」と「黒酢」の違いを、分かりやすく解説します。
3000年も前から中国で製造されてきた「香醋」は、もち米から作られているお酢です。
もみ殻を丹念に混ぜ合わせてはじっくり甕の中で熟成させる手間のかかった調味料であり、時間をかけて発酵と熟成を繰り返す伝統製法により作られています。
多くのアミノ酸を含み、毎日の健康と美容に適した料理酢として中国の一般家庭で使われているお酢です。
もう一方の「黒酢」は食酢の一種であり、玄米を原料として作られるお酢になります。
色は深みがある黒いものから薄い色まであり、味にも違いがあるため料理によって選ばれているものです。
日本では「黒酢」が料理酢として使われていて、中国の一般家庭では「香醋」を使うといった違いがあります。
まとめ
2つのお酢の違いをご紹介しましたが、味や香り、色、製法に違いがあります。
お酢の専門サイトや店のHPなどを見て、異なる点を見比べてみるといいでしょう。