夏の風物詩といえば「怪談」というのが昭和の定番でしたが、現在ではテレビなどで特番が組まれることもほとんどなくなっています。
その理由の一つは、社会の多様化によって人々が「怖がる」ものが一様ではなくなったということがあるでしょう。
それでは、この「怖がる」とはどういう意味でしょうか。
また、「恐れる」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「怖がる」と「恐れる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「怖がる」とは?
「怖がる」とは、文字通り「恐怖を感じる」ということを表す言葉です。
「怖い」という言葉に「がる」とは「何かを感じる」「何かを思う」という意味なので、「怖がる」とは「怖いと思う」というニュアンスになります。
「恐れる」とは?
「恐れる」とは、文字通り「何かに近づきたくないと感じる」ことを表す言葉です。
ここで使われている「恐れる」とは、「悪いことが起こることを心配する」という意味になります。
「怖がる」と「恐れる」の違い
「怖がる」と「恐れる」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、何かを怖いと思うという意味で使われるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「怖がる」は単純に恐怖という感情に襲われるということであり、「恐れる」とは、何らかの理由で接触したり、対応したりすることができないと感じるということになります。
したがって、「恐れる」という状況における原因としては「恐怖」だけではなく、相手が立派すぎるとか、自分が傷つく可能性があるというものもあり得ます。
「怖がる」の例文
・『幽霊を怖がるのは、そのバックに怨念のようなものを感じるからです』
・『下を見なければ大丈夫なので、怖がらないで来てください』
「恐れる」の例文
・『見たことがないものを恐れるのは生物的な本能からきているのかもしれません』
・『相手のことをよく知れば、恐れることはないとわかります』
まとめ
この記事では、「怖がる」と「恐れる」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。