この記事では、「はしょる」と「省略する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「はしょる」とは?
「ある部分を省いて短く縮めること」を意味します。
この言葉は、「端折る(はしおる)」が音変化したもので、元々は「着物の裾を折り上げて帯に挟むこと」を指していました。
着物の裾を短くすることから、話や文章などを省略することのように使われるようになりました。
例えば、「話を端折る」「説明を端折る」などと使います。
ただし、「はしょる」はややくだけた表現で、親しい人や同僚などに対して使うのが適切です。
「省略する」とは?
「不要なものを取り除いたり、減らしたりすること」を意味します。
この言葉は、「省く」と「略す」の二つが合わさってできた言葉で、物事を簡単にするために一部分を削ることのように使われます。
例えば、「文章を省略する」「敬称を省略する」などと使います。
「省略する」は「はしょる」よりもかしこまった表現で、書類やメールなどにも使われます。
また、「省略する」には、「割愛する」という類語がありますが、「割愛する」は「惜しいと思いながら省くこと」を意味するので、ニュアンスが異なります。
「はしょる」と「省略する」の違い
「はしょる」と「省略する」の違いを、分かりやすく解説します。
「はしょる」と「省略する」は、どちらも何かを短くするという意味ですが、使い方に違いがあります。
「はしょる」は、話し言葉やメールなどで、言葉や文章を簡単にするときに使います。
その一方で、「省略する」は、書き言葉や正式な文書で、不要な部分を省いて短くするときに使います。
「はしょる」の例文
・『「おはようございます」を「おはよう」にはしょる』
・『彼はどんな言葉でもはしょるので、意味が伝わらないことがある』
「省略する」の例文
・『この文章だと長いので、要点だけを抜き出して、省略するようにお願いします』
・『重要じゃない箇所は、省略するのが信条だ』
まとめ
「はしょる」と「省略する」は似た意味を持つ言葉ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。