「櫛風沐雨」と「風櫛雨沐」の違いとは?分かりやすく解釈

「櫛風沐雨」と「風櫛雨沐」の違いとは?違い

この記事では、「櫛風沐雨」【しっぷうもくう】と「風櫛雨沐」【ふうしつもくう】の意味や使い方を分かりやすく説明していきます。

「櫛風沐雨」とは?

風が吹いていても、雨が降って濡れた状況といった大変な中でも汗を流しながら苦労して働くことを「櫛風沐雨」【しっぷうもくう】といいます。

このようなところから、苦労や苦痛にぶつかっても努力して、働くといった状況を指すわけです。

元々は荘子という思想家が書いた文帝紀の中に書かれている言葉からきているものであり、苦労こそが人に課せられた課題になります。


「風櫛雨沐」とは?

苦痛に感じることも、大変な気苦労することを「風櫛沐雨」【ふうしつもくう】といいます。

髪を風でくしけずるほど大変な仕事でもこなし、体を雨で洗うようにして体に鞭を打ち、仕事をやり遂げるといったかなり苦労した奔走する状態を表すわけです。

このようなところから、苦労することで大変な世の中の状況でも打ち勝ち、身も心も成長させるといった意味になります。


「櫛風沐雨」と「風櫛雨沐」の違い

「櫛風沐雨」「風櫛雨沐」の違いを、分かりやすく解説します。

自然の厳しさの中で働くということは、人としても成長するため風雨を浴びて苦労することは大事という意味で使われているのが「櫛風沐雨」です。

苦労すれば精神的にしっかりした大人になり、酷い困難をも乗り越えられるだけの立派な大人になれるといった意味になるわけです。

もう一方の「風櫛雨沐」は苦痛であっても、最後まで苦労したうえでやり遂げれば人として成長するといった意味があります。

「櫛風沐雨」の例文

・『台風でも大雨の日も学校に通う櫛風沐雨の日々を続けてきた』
・『櫛風沐雨でも練習してきたが、弱いチームに負けてしまった』

「風櫛雨沐」の例文

・『人は風櫛雨沐を乗り越えて成長すると立派な人になれる』
・『兄の人生は風櫛雨沐であったが、今では国を動かす政治家として活躍する』

まとめ

同じ漢字を使った四文字熟語ですが、意味に多少の違いがありますので、どういった状況を指すか自分なりに理解して使いこなしてみるといいでしょう。

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