この記事では、「ご高覧」と「ご笑覧」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご高覧」とは?
「ご高覧」の「高覧」には、相手を敬ってその人が見ることを意味する言葉です。
「高覧」だけでも、このような意味があるうえに「ご」の接頭語を付けることで、より丁寧な敬語表現になります。
簡単な表現方法に置き換えれば、「ご覧いただく」や「ご確認いただく」「お目通しいただく」などになります。
「ご笑覧」とは?
「ご笑覧」の「笑覧」には、笑いながら見ること、といった意味に加え、自分の物を他人に見てもらうことに対しへりくだっていう言葉といった意味があります。
このような意味があるうえに「ご」の接頭語を付けることで、より丁寧な敬語表現になります。
簡単な表現方法に置き換えれば、「お恥ずかしいですがご覧ください」や「未熟な出来栄えですが、どうぞご覧ください」などになります。
「ご高覧」と「ご笑覧」の違い
「ご高覧」と「ご笑覧」の違いを、分かりやすく解説します。
同じ見ることを意味する言葉ですが「ご高覧」は目上の人が見ることを意味する尊敬語。
「ご笑覧」は自分のものを見てもらう際にへりくだって言う謙譲語になります。
「ご笑覧」の場合、笑いながら見るといった意味がありますが、実際に面白いものを見てもらうわけではありません。
自分が作成したものに対し粗末で恥ずかしいといった意味で用いられる言葉になります。
どちらも、目上の人に対し見てほしいと伝える言葉ですが、内容に違いのある2つの言葉になります。
「ご高覧」の例文
・『弊社のカタログを送付させて頂きます、是非ご高覧ください』
・『当社のパンフレットを添付されて頂きましたので、ご高覧頂けると幸いです』
「ご笑覧」の例文
・『私が作成したものが掲載されているので、お時間がございましたらご笑覧ください』
・『まだまだ未熟な出来栄えですが、ご笑覧頂ければ幸いです』
まとめ
以上のように「ご高覧」と「ご笑覧」の違いは、尊敬語か、謙譲語か、といったものになります。