この記事では、「泡沫転倒」と「本末転倒」の違いを分かりやすく説明していきます。
「泡沫転倒」とは?
「泡沫転倒」は「ほうまつてんとう」と読みます。
下で紹介する「本末転倒」の誤読です。
「泡沫転倒」の言葉の使い方
「泡沫転倒」は、「ほんまつてんとう」と読み方が似ている為に誤読された言葉です。
中には「バブルがはじけて倒産すること」と解釈する人もいますが、辞書には載っていません。
「本末転倒」とは?
「本末転倒」は「ほんまつてんとう」と読みます。
意味は、「本来重要であるべき事柄と、それより重要でない事柄が逆転してしまう様子」です。
ある話題や議論をしていて、本来の目的や、最も重要な事柄よりも、その他の末端的な事柄が優先されてしまい、まとまりがなくなってしまうことを表します。
「本末転倒」の言葉の使い方
「本末転倒」は名詞・形容動詞として「本末転倒だ・である」「本末転倒する」などと使われます。
「本末+転倒」で成り立っている語で、「本末」は「本山と末寺」から転じて「ものごとの重要なこととささいでつまらないこと」という意味、「転倒」は「倒れること」「逆さまになること」という意味、「本末転倒」で「本山と末寺の力関係が逆になること」、転じて「ものごとの重要なことと、ささいでつまらないことが逆さまになること」になります。
鎌倉時代の仏教において、それまで仏教では、各宗派の「本山」が最も力を持っていましたが、「末寺」が次第に檀家を増やし、本山よりも力を持つ様になったことから、形勢が逆転したことから、「本末転倒」として使われる様になりました。
「泡沫転倒」と「本末転倒」の違い
「泡沫転倒」は「本末転倒」の誤読、辞書には載っていません。
「本末転倒」は「本山と末寺の力関係が逆になること」、転じて「ものごとの重要なことと、ささいでつまらないことが逆さまになること」です。
まとめ
今回は「泡沫転倒」と「本末転倒」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。