長引く不況の影響からかどこに行っても耳にする言葉が「節約」と「経費削減」です。
2つの言葉にはどのような意味の違いがあるのでしょうか。
今回は、「節約」と「経費削減」の違いを解説します。
「節約」とは?
「節約」とは、「無駄を減らして切り詰めること」を意味する言葉です。
「節約」の使い方
何も考えずに使っている状況を改め無駄な使い方を減らすことを指します。
ただ使う量を減らすのではなく使うのは必要な部分にしぼり不必要な部分の使用を控える行為が「節約」です。
必要な使用を控えてしまうのは本来の意味での「節約」ではありません。
基本的には限りあるものを大切に使うために無駄を減らす行為を指し金銭やエネルギー、資源や食糧など使うたびに失われるものを対象にして用いる表現です。
「経費削減」とは?
「経費削減」とは、「業務にかかる費用を減らすこと」を意味する言葉です。
「経費削減」の使い方
業務遂行に必要な費用のことを「経費」といいます。
企業における業務は利益を生み出す行為そのものなので経費は利益を得るために必要な費用に当たります。
企業や団体で発生する経費を減らす行為が「経費削減」です。
一般的には無駄を排除したり仕事の進め方を改めたりして経費を減らす行為を指しますが、現場の取り組みとは関係なく予算として割り当てる経費の額を減らす行為も「経費削減」と表現します。
「節約」と「経費削減」の違い
無駄を減らすのが「節約」、業務にかかる費用を減らすのが「経費削減」という違いで区別されます。
「節約」はあらゆる無駄の節約を表す言葉なので「経費削減」の手段として使われることもあります。
「節約」は金銭以外も対象ですが「経費削減」は企業や団体の費用として発生する金銭のみが対象です。
「節約」の例文
・『電気を節約する』
・『節約してお金を貯める』
「経費削減」の例文
・『経費削減のためコピーをミスした裏紙を使う』
・『経費削減の影響でタクシーが使えなくなった』
まとめ
「節約」と「経費削減」は似たような意味合いですが目的と使う場面が異なります。
言葉の意味を正しく理解して使い分けましょう。