この記事では、「寵児」と「神童」の違いについて紹介します。
寵児とは?
寵児とは、特別に可愛がられる子どものことをいいます。
また、世間からもてはやされている人のことを指す場合もあります。
寵児の「寵」は、「いつくしむ」とか「めぐみ」といった意味を持つ漢字です。
龍に屋根が付いている様子を表しており、龍を屋内で大切に扱う様子が表現されています。
「寵愛」などにも用いられています。
「児」は子どもを表す漢字です。
世間からもてはやされている人という意味で使う時には、子どもに限ったものではありません。
「あの人は時代の寵児だ」など、成人した大人に対して使うこともあります。
神童とは?
神童とは、非凡な才能を持った子どものことをいいます。
特定の分野において傑出した能力を発揮したり、才知が極めて優れていたりします。
例えば古典音楽の代表的な作曲家であるモーツァルトは、音楽の分野で神童と呼ばれていました。
幼い頃から父親とともに演奏旅行に明け暮れたといわれており、その演奏は多くの人から絶賛されました。
音楽に限ったことではなく、学問やスポーツの分野で優れた才能を発揮する子どもも神童と呼ばれることがあります。
寵児と神童の違い
寵児も神童も周りから特別扱いされていることは共通しています。
寵児の場合、特別に可愛がられている子どもを指す場合もありますし世間からもてはやされている大人を指す場合もあります。
「児」という言葉が使われていますが、必ず子どもというわけではありません。
神童にも子どもを表す「童」という言葉が使われていて、神童の場合には子どもに限られます。
優れた才能を持っている大人を神童と呼ぶことはないのです。
寵児の場合、可愛がられている子どもという意味よりも世間からもてはやされている人という意味で使うことが多いです。
まとめ
寵児は子どもにも大人にも使える言葉ですが、神童は子どものみを対象としています。