この記事では、「ないし」と「もしか」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ないし」とは?
二つの事柄の間に選択の余地があることを示す接続詞としての用法です。
この場合、「または」「あるいは」と同じ意味になります。
例えば、「明日は雨ないし雪が降るかもしれない」という文では、「明日は雨または雪が降るかもしれない」と同じことを言っています。
また、二つの事柄の間に範囲や程度の関係があることを示す接続詞としての用法としても使用されます。
この場合、「から」「まで」と同じ意味になります。
「もしか」とは?
「もしかして」「もしかすると」「もしかしたら」のように、後に「かもしれない」という表現を伴う場合と、「もしや」のように、単独で使われる場合です。
どちらの場合も、話者が確信を持たないが、あり得ると考える可能性を表す副詞としての用法です。
この場合、「ひょっとして」「ひょっとすると」「ひょっとしたら」「ひょっと」や「あるいは」「万一」と同じ意味になります。
「ないし」と「もしか」の違い
「ないし」と「もしか」の違いを、分かりやすく解説します。
「ないし」は、接続詞として使われ、二つの事柄の間に選択や範囲の関係があることを示します。
その一方で、「もしか」は、副詞として使われ、話者が確信を持たないがあり得ると考える可能性を示します。
また、「ないし」は、「または」「あるいは」「から」「まで」と同じ意味になりますが、「もしか」は、「ひょっとして」「ひょっと」「あるいは」「万一」と同じ意味になります。
「ないし」の例文
・『今日は午後五時ないし六時に帰ります』
・『この本は日本語ないし英語で書かれている』
「もしか」の例文
・『もしかすると雪が降るのかもしれない』
・『もしかしたら、彼は明日来るかもしれない』
まとめ
「ないし」と「もしか」は、日本語の文法において、それぞれ違う意味や使い方を持つ表現だと言えます。
「ないし」は、二つの事柄の間に選択の余地があることを示す接続詞です。
その一方で、「もしか」は、低い確率であるが、ある事態が起こる可能性があることを示す副詞です。