物事の筋道を示す言葉には「条理」や「道理」があります。
この記事では、「条理」と「道理」の違いを分かりやすく説明していきます。
「条理」とは?
「条理」とは物事の筋道やことわりを示す言葉です。
「条理」は裁判の用語として使われることも多く、こちらの場合は社会通念や公序良俗などの標準的な筋道を示す時に使います。
「条理」の反対語としては「不条理」があり、この言葉は不合理である状態や、常識に反するものに対して使います。
「不条理」は現実の状態に対して使うことも可能であり、演劇や文学の作品形式として使うことも可能です。
「道理」とは?
「道理」とは物事の正しい筋道を示す言葉です。
「道理」は人として正しい道や道徳的に正しいものに対して使う言葉であり、色々な場面で使うことが可能です。
「道理」はこれ以外にも意見や発言が正論である場合や、筋道がしっかりとしている場合にも使います。
「道理」を使った言葉には「道理で」があり、こちらは前後関係などを把握して理解する場合やなるほどと納得する時に使います。
「条理」と「道理」の違い
「条理」は物事の筋道やことわりを示す言葉であり、裁判用語や文学作品の形式として使うことも可能です。
「道理」は物事の正しい筋道を示す言葉であり、倫理や道徳的に正しい道に対して使うのが特徴です。
「条理」の例文
・『その裁判は条理によって判決が下りました』
・『あの有名作は不条理を扱っていることが有名であり、衝撃のエンディングには驚きました』
「道理」の例文
・『彼の発言は道理にかなったものであり、自分も賛成することに決めました』
・『ヒーローの発言は道理至極だったので、悪役は慌てふためいた』
まとめ
「条理」や「道理」はどちらも物事の筋道を示す言葉です。
この2つは理論的に正しい状態に対して使う点が共通していますが、「道理」は倫理や道徳的に正しい道に対して使うことも可能です。