「彫塑」と「彫刻」の違いとは?分かりやすく解釈

「彫塑」と「彫刻」の違いとは?違い

この記事では、「彫塑」「彫刻」の違いを分かりやすく説明していきます。

「彫塑」とは?

「彫塑」とは石や木などの硬いものを彫って像を作ることと、粘土などの柔らかく形を変えやすいもので像を作ることを合わせた言葉です。

石や木で像を作ることと粘土などで像を作ることは別の創作活動ですが、像を作るという点で一纏めにした言葉と言えます。

また石や木は一度失敗するとやり直しできませんが粘土などの柔らかいものであれば失敗しても調整したり作り直せるため、石や木で像を作る前に目安として完成形を粘土で作ったものの呼び名も「彫塑」です。


「彫刻」とは?

「彫刻」とは石や木のような硬いものを彫って刻むことで造形しなにかの像を作ることや、それによって出来上がった作品です。

石や木以外にも金属を使うこともあれば土で作られる「彫刻」もあります。

基本的に一つの塊を削り取って造形を進めていくので失敗すると取り返しがつきにくい芸術です。

そのため最初に完成形を決めておき紙に設計図を書いたり粘土などで像を作って確認できるようにしてから実際に彫り始めることもあります。


「彫塑」と「彫刻」の違い

「彫塑」「彫刻」の違いを、分かりやすく解説します。

石や木などの硬いものを彫ったり粘土などで像を作ることやできた像が「彫塑」で、その中でも石や木などの固いものを彫って像を作るものや作られた像が「彫刻」です。

「彫刻」のために粘土で目標となる完成形の像を作ることも「彫塑」に含まれますが、「彫刻」はその粘土像を作ることは含みません。

まとめ

「彫塑」はあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが粘土などで像を作ることを塑像と言い、それと「彫刻」が合わさった言葉が「彫塑」です。

そのため「彫塑」「彫刻」と粘土などで像を作ることを含む言葉ですが、「彫刻」は硬いものを彫って刻んで像を作ることだけで、粘土をこねて付け足して像を作ることとは真逆の芸術になります。

違い
違い比較辞典