この記事では、「メメント・モリ」と「カルペ・ディエム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「メメント・モリ」とは?
「メメント・モリ」は、ラテン語でいつか必ず死ぬことを忘れるなという意味で、人間の教訓においては、死という概念は絶対であるという考えです。
つまり、生物であれば、死を迎えるのは当然なので死を意識しろという考えを意味します。
「カルペ・ディエム」とは?
ラテン語で、その日を摘み取れという意味で一日一日を摘み取るように大切に使えという意味です。
こちらは、概念においては、死というものを頭に入れるのではなく、無駄な時間を過ごさないように考えろという意味になるので死を常に意識する「メメント・モリ」と比較した場合、一日の大切さが重要だという認識になります。
「メメント・モリ」と「カルペ・ディエム」の違い
両者の違いは教訓において、死というものを常に頭に入れて行動をするか、今という時間を無駄なく消費することに集中するかという違いです。
「メメント・モリ」は、死という概念を強く意識しますが、「カルペ・ディエム」は、時間を強く意識し、無駄な時間を過ごさないようにすることを美徳とする考えです。
「メメント・モリ」の例文
・『メメント・モリの精神論は、死を常に考えるがゆえ、精神が疲弊する』
「カルペ・ディエム」の例文
・『カルペ・ディエムは至極真っ当な時間を無駄にしないという日本人に受け入れられやすい考えだ』
まとめ
「メメント・モリ」については、死というものを頭の中に入れて物事を考えるというものなので、精神論においては、疲弊しやすい考えでこの考えについては、当時のヨーロッパの芸術において死という概念が金持ちだろうと貧乏だろうと同じであるということからこの精神論が好まれました。
一方で、詩集の「カルペ・ディエム」については、時間を無駄にしてはもったいないという考えが読み解かれることから、日本人においては、時間を守ったり無駄にしてはいけないということを強く思う国民性から好まれる言葉です。