「抜き出す」と「抜き取る」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「抜き出す」と「抜き取る」の違いとは?違い

この記事では、「抜き出す」「抜き取る」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「抜き出す」とは?

重要だと感じる部分だけを抜く行為を「抜き出す」【ぬきだす】といいます。

例えば、書籍を読んでいて、ここは仕事で使えると感じた部分だけを取り出してコピーした後重点的に学んだり、参考になる画像だけを選び、今ある場所から他の所へと出すといった意味で使うのです。

良い意味ばかりで使うのではなく、持ち出してはいけないのに無断で外へ出すといった盗む行為を指すときも使われています。


「抜き取る」とは?

自分にとって得になると思う物を選んで取り、他の場所へ移すことを「抜き取る」【ぬきとる】といいます。

例えば、邪魔な植物を選んで根元から抜いて排除する行為を指すのです。

また、南瓜から種を取り出して食べる、雑誌から好きな歌手の写真だけを切り取ってファイルに挟みます。

このように、不要な部分のみを排除するか、反対に必要であるため一部分のみをきれいに切るという意味で使う言葉です。


「抜き出す」と「抜き取る」の違い

「抜き出す」「抜き取る」の違いを、分かりやすく解説します。

ある場所から故意で引き抜き、参考にすることを「引き出す」といいます。

自分が使いたいと思う部分のみを選んで出すという行為に焦点を当てた言葉です。

このような意味から、人の口座から勝手にお金を引き出して盗む行為にも使われています。

もう一方の「抜き取る」は、たいていが悪い意味で使われていて、人の財布から自らの手で盗む行為に対して使うわけです。

「抜き出す」の例文

・『保管ファイルから秘密事項が書かれている書類を抜き出す』
・『他人の本から必要な理論だけを抜き出せばうまく卒論が書ける』

「抜き取る」の例文

・『収穫の時期になったので、さとうきびを根元から抜き取る』
・『空き家を解体するため大型の重機で柱や壁を抜き取る』

まとめ

「抜き」という部分は同じですが、「出す」「取る」に違いがあります。

この言葉に注目して、どのような場面で使うか学んで使ってみるといいでしょう。

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