ジャンバラヤはどっちの種類?この記事では、「テクスメクス」と「メキシコ料理」の違いを分かりやすく説明していきます。
「テクスメクス」とは?
ちょうど200年前にはまだメキシコであったテキサス州のメキシコ風料理だと言っていいでしょう。
但し別の意味合いも持ち合わせており、テキサス州以外ではアメリカナイズされた質の悪いメキシコ料理の意味合いも持ちます。
代表的な料理としては「チリコンカーン」メキシコ料理とは違ったスタイルの「タコス」が挙げられます。
現在日本に進出しているタコスチェーン店はメキシコ料理のものではなく、よりテクスメクスをアメリカナイズしたものです。
「メキシコ料理」とは?
メキシコにはマヤ族やアステカ族といった日本でも知名度の高い独自の文明を築いた先住民がいたのは皆さんご存知だと思います。
そのメキシコをスペインが植民地化。
300年に渡り支配し、独立したのは1821年と200年、即ち先住民族の料理に加えて、クラシックなスペイン料理の影響が多大に残されています。
メキシコ料理で有名なのはトウモロコシ粉を使った「トルティーヤ」と「タコス」だと言っていいでしょう。
主食の多くにトウモロコシ粉が使われるほか、副菜のインゲン豆を使った料理は毎食食べられるほど定番。
また辛みのあるメニューが多い事でも有名です。
「テクスメクス」と「メキシコ料理」の違い
「テクスメクス」と「メキシコ料理」の違いを、分かりやすく解説します。
テクスメクスはかつてスペイン・メキシコ領であったテキサス州のいわば郷土料理、メキシコ料理が土着化したものと考えていいでしょう。
日本でもっともテクスメクスとメキシコ料理の違いを感じられるのはタコスだと言っていいはずです。
テクスメクスのトルティーヤは基本的にフラワートルティーヤ、小麦粉で作られておりフライドされているため硬さが感じられるのが特徴。
一方のメキシコ料理のコーントルティーヤは柔らかいのが特徴になります。
メキシコ渡航歴のある方なら解ると思いますが、日本人にとってはトウモロコシ粉の匂いは苦手な人も多く、テクスメクスのタコスの方が受け入れやすいはずです。
序文にある「ジャンバラヤ」は東隣に隣接するルイジアナ州発祥の「ケイジャン」料理です。
日本におけるテクスメクス料理店はルイジアナ州のケイジャンやクリオール料理を一纏めに括った店も多く、実際メニューに混在していると言えるでしょう。
特にテクスメクスとケイジャンは辛みの部分に共通項があるため誤認して覚えている人も多いと言えます。
まとめ
テクスメクスはメキシコに由来のあるアメリカテキサス州独自のメキシコ風料理を指します。
またテキサス州以外ではアメリカナイズされた質の悪いメキシコ風料理を指す事もあります。
日本ではテキサス州のお隣ルイジアナ州の「ケイジャン」と一括りで扱われる事もしばしばありました。
一方のメキシコ料理は滅亡したアステカ帝国以前の先住民族の料理とメキシコを300年支配したスペインの古典的な料理の影響を合わせ持って発展した料理だと言えるでしょう。