この記事では、「感じ得ない」と「禁じ得ない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「感じ得ない」とは?
「感じ得ない」は「かんじえない」と読みます。
意味は「いやでもその様に感じること」です。
「感じ得ない」の言葉の使い方
「感じ得ない」は、下で紹介する「禁じ得ない」の誤用と言われています。
「感じ得ない」という言葉は存在せず、「感じないわけにはいかない」という意味の場合は「感じざるを得ない」が正しい表現です。
間違っていることを知っていて、ユーモアとして使われる場合もありますが、ビジネスの場では使わない方が良いでしょう。
「禁じ得ない」とは?
「禁じ得ない」は「きんじえない」と読みます。
意味は「ある感情がこみ上げてくるのを抑えられないこと」です。
ある感情が自然にわき上がってきて、自分では止められない様子を表す、非常に硬い表現です。
「禁じ得ない」の言葉の使い方
「禁じ得ない」は、「涙を禁じ得ない」「怒りを禁じえない」など、感情に関する名詞に付き、その感情が心から湧いてきて抑えられない様子を表す動詞として使われます。
「禁じ」は動詞「禁ずる」の連用形で「ある気持ちを抑える」という意味、「得ない」は動詞「得る」の未然形に、打消しの意味の助動詞「ない」が付いた語で、動詞の連用形に付き「〜できない」という意味、「禁じ得ない」で「ある気持ちを抑えることができない」になります。
「禁じ得ない」で一つの言葉であり、「禁じ」を他の動詞に言い換えて使えません。
「感じ得ない」と「禁じ得ない」の違い
「感じ得ない」は「禁じ得ない」の誤用、正しくは「感じざるを得ない」で「感じないわけにはいかない」という意味です。
「禁じ得ない」は「ある気持ちを抑えられないこと」です。
まとめ
今回は「感じ得ない」と「禁じ得ない」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。