この記事では、「否めない」と「否定できない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「否めない」とは?
「否めない」とは、「あることを否定することができない」あるいは「はっきりと断定することは難しい」などという意味合いの表現です。
「一概に否定することはできない」または「わずかばかりの可能性は残されている」などというニュアンスで用いられており、「無いとも言い切れない」ないし「あるやも知れない」などという語とほぼ同様の意味をもつ言い回しとして扱われています。
「否定できない」とは?
「否定できない」とは、「他人の意見や考えなどを否定するには無理がある」もしくは「打ち消すことは困難である」などという意味合いで使われている言い回しです。
「あながち無いとは言い切れない」または「可能性はゼロではない」などというニュアンスで用いられている表現で、やや硬めに「否定しかねます」という語句が用いられることもある文言です。
「否めない」と「否定できない」の違い
「否めない」と「否定できない」の違いを、分かりやすく解説します。
「否めない」と「否定できない」は、いずれも「あることが起こる可能性を否定することはできない」などという意味をもっている非常に似た言い回しです。
それぞれの語句を別々の文章間で入れ替えてもほぼ違和感のない使い方ができる文言で、「時期尚早の感は否めない」および「時期尚早の感は否定できない」などというほぼ同様のニュアンスで使用することができる表現です。
「否めない」の例文
・『彼が失敗したという事実は否めない』
・『彼の風貌やファッションは時代遅れ感が否めないですね』
「否定できない」の例文
・『いつもの練習ではうまくやれても本番でそのままできない可能性があることは否定できない』
・『完全に否定できないのは彼女の指摘がいつも的確だからです』
まとめ
「否めない」と「否定できない」は、どちらの言い回しもほぼ同じ使い方をすることができる似たような表現です。
受け取る側の印象が少々異なる以外には異なる点はほぼ見当たらないといってもよい言葉でしょう。
