「先決」と「既決」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「先決」と「既決」の違いとは?違い

この記事では、「先決」「既決」の違いを分かりやすく説明していきます。

「先決」とは?

先に決めると書く「先決」

その漢字の意味通り、先に決めることを意味します。

何かを行う上で、他のものに先だって決めること、解決することが「先決」です。

「先決の問題」の場合、まず初めに解決すべき問題を意味します。

また、「先決の手続き」の場合は先に行わなければならない手続きを意味します。


「既決」とは?

既に決めると書く「既決」

その漢字の意味通り、既に決定したことを意味します。

また、裁判においては判決が既に確定していることを意味し、「既決」の対義語は、まだ決定していないことを意味する「未決」です。

例えば、「既決事項」とは会議などで決定されたことを意味し、既に決まっている予算は「既決予算」

確定判決に基づき刑の判決を受けている被収容者を「既決囚」と言います。


「先決」と「既決」の違い

「先決」「既決」の違いを、分かりやすく解説します。

同じ決める行為でも意味が異なる「先決」「既決」

「先決」は何かを行う上で、他のものに先だって決めること、解決すること。

「既決」は既に決定したこと、裁判においては判決が既に確定していることを意味します。

このように、異なる意味を持つ「先決」「既決」

そのため、使用する際には、先だって決める場合には「先決」

既に決定していることに対しては「既決」といった形で使い分ける必要があります。

「先決」の例文

・『山積の問題を解決するため、まずは先決の問題を選び解決することから始めることにした』
・『プロジェクトを成功させるためには、先決の課題をクリアする必要がある』

「既決」の例文

・『効率よく作業を進めるため、部長のデスクには既決箱と未決箱が置かれています』
・『既決事項に対し意見を言うことは難しい』

まとめ

以上のように、「先決」「既決」には明確な違いがあるため適切に使い分ける必要があります。

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