「路線価」と「実勢価格」の違いとは?分かりやすく解釈

「路線価」と「実勢価格」の違いとは?違い

「路線価」「実勢価格」はどちらも土地の価格を指す言葉です。

2つの土地価格はどのような違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「路線価」「実勢価格」の違いを解説します。

「路線価」とは?

「路線価」とは、「道路に面する宅地1平方メートルあたりの標準的な価格」を指す言葉です。


「路線価」の使い方

土地の価格を評価する基準のうち税金を計算するときの基準になる価格を「路線価」といいます。

土地の価格を実際の相場で計算しようとすると非常に複雑で不公平が生じやすくなります。

税金は公平公正に課税されるのが原則のためなるべく不平等が出ないように設定されたのが「路線価」です。

「路線価」は相続税や贈与税を計算するときの基準になる相続税路線価と固定資産税の基準になる固定資産税路線価の2種類がありますが、一般的に路線価といえば相続税路線価を指します。


「実勢価格」とは?

「実勢価格」とは、「市場で実際に売買されている価格」を指す言葉です。

「実勢価格」の使い方

自由取引の経済市場では物の値段は市場での売買において自然に決まります。

実際に市場で取引されて決まるその時の価格を指す言葉が「実勢価格」です。

価格変動の自由度が高い商品に対して用いられる表現で、一般的には土地や建物など不動産の時価を表す意味で使われる言葉です。

「路線価」と「実勢価格」の違い

土地にかかる税金の計算基準となる土地価格が「路線価」、実際に取引されている価格が「実勢価格」という違いで区別されます。

「路線価」「実勢価格」よりも低めに設定されており「実勢価格」の6?8割が「路線価」の相場です。

「路線価」の例文

・『今年の路線価が発表された』
・『相続税は路線価を基準に計算する』

「実勢価格」の例文

・『実勢価格は常に変動している』
・『地価の暴落で実勢価格が大きく下がった』

まとめ

同じ土地の価格でも「路線価」「実勢価格」では価格の根拠や用途に違いがあります。

土地価格がどのように決められるのかに注目して区別してください。

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