この記事では、「作る」と「築く」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「作る」とは?
人が材料を集めて、一から形にしていく行為を「作る」【つくる】といいます。
例えば、鍋料理を「作る」ときは白菜や葱、豆腐、肉といった食材を集めて食べやすく切り、そこに味付けとして醤油や砂糖といった調味料を加えては味を調えるのです。
また、折り紙で鶴を「作る」といって、千羽鶴にして入院患者に渡し、早く病気が治るように願掛けします。
「築く」とは?
土や石を何段にも積み重ねては、上に高く塀を作り上げることを「築く」【きずく】といいます。
「城を築き上げる」といえば、基盤をしっかり作り上げたその上に人が住む建物を建てるのです。
他には「財産を築く」というように、一から働いてお金を稼いで貯金して、財を成します。
主に、自らが何らかの目的を達成するために地位を「築く」という言い方をする言葉です。
「作る」と「築く」の違い
「作る」と「築く」の違いを、分かりやすく解説します。
粘度細工を一から「作る」というように、材料を揃えてから自分の手で作り上げるという意味があります。
料理からお菓子、作品、野菜、服といった幅広い物を自らが作り上げる行為を指すわけです。
もう一方の「築く」は、塀や堤防といった物を積み重ねて作り上げるといった状況で使われています。
また、体制や財産を自らが努力して、一から作り上げていく行為を指す言葉です。
「作る」の例文
・『太陽光で発電するため、動画を見ながら一から作る』
・『姉は畑で栽培した芋で肉じゃがを作り、弟に食べさせた』
「築く」の例文
・『やり手の兄は、銀座のど真ん中に一代で店を築いた』
・『叔母は宝石商として飛び回り、莫大な財産を築き上げた』
まとめ
自らが関わって物を作り上げるという意味がある言葉を2つ取り上げました。
使い方を深堀して、うまく文章にしてみるのも楽しい使い方の発見になるでしょう。