「部外秘」と「社外秘」はどちらも秘密であることを意味する言葉です。
2つの秘密にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「部外秘」と「社外秘」の違いを解説します。
「部外秘」とは?
「部外秘」とは、「部の人間以外に知られてはいけない秘密」を意味する言葉です。
「部外秘」の使い方
主に企業内の秘密に関して使われる言葉で、部署や部門など「部」と表現される集団の内部の人間にのみ知ることが許され部の人間以外に知られてはいけない秘密を指します。
「部」と呼ばれる組織区分は企業によって扱いが異なるため「部外秘」の程度も規模によって異なります。
大企業の営業部など知る権利を持つ人間が百人単位でいることもあれば中小企業の特殊な部署など秘密を共有する人間が数人しかいないこともありますが扱いは同じ「部外秘」です。
「社外秘」とは?
「社外秘」とは、「会社の外に出してはいけない秘密」を意味する言葉です。
「社外秘」の使い方
知っていいのは会社の中にいる人間だけで外の人間に対しては漏らしていけない隠すべき情報を指します。
会社の人間が閲覧したり参考にしたりするのは問題ありませんが、取引先出入り業者など外部の人間に知られてはいけません。
「部外秘」と「社外秘」の違い
「部外秘」と「社外秘」の違いは「秘密にする範囲」です。
部署や部門など部内だけで秘密にしておくのが「部外秘」、会社の中だけで秘密にしておくのが「社外秘」という違いで区別されます。
秘密を共有する人間が少なく同じ会社に勤める人間に対しても秘密にすることを求められる「部外秘」のほうが社内でなら知ることが認められる「社外秘」よりも厳重な秘密です。
「部外秘」の例文
・『部外秘なので企画部の人間には見せられない』
・『部外秘の情報が漏洩してしまった』
「社外秘」の例文
・『社外秘なので金庫に入れて管理する』
・『社外秘の情報を盗み出す』
まとめ
「部外秘」と「社外秘」では秘密にする範囲が異なります。
ビジネス関係の書類でよく使う表現なので違いを覚えておきましょう。