「同じ穴の狢」と「同じ穴の狸」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「同じ穴の狢」と「同じ穴の狸」の違いとは?違い

この記事では、「同じ穴の狢」「同じ穴の狸」の意味や違いを判りやすく説明していきます。

「同じ穴の狢」とは?

容姿こそ違う人に見えたとしても本当は同じ考え方したり、行動が似ている者を指すのが「同じ穴の狢」【おなじあなのむじな】です。

例えば、年齢や育ちが違っていても、同じように馬鹿げたことを考える同類であると思うとき使います。

言葉の由来は同じ穴に住むアナグマという意味がある「狢」を使っているところからきている言葉であり、性格や気性さえ違っても、行動や思考はそっくりな人たちを指す言葉です。


「同じ穴の狸」とは?

関係ない人に見えても、実は一箇所に集まって生活する同類の生き物に見える人達を「同じ穴の狸」【おなじあなのたぬき】といいます。

繋がりがない人と思えても、奥底では同じ目的を達成したいと思う仲間であり、同類とも言える人を指すのです。

例えば、善人のふりして良い事ばかり人に伝えていたその本人が実は犯罪者であれば周囲を驚かせ、困惑させます。


「同じ穴の狢」と「同じ穴の狸」の違い

「同じ穴の狢」「同じ穴の狸」の違いを、分かりやすく解説します。

背丈や見た目こそ違っても、悪巧みする者は「同じ穴の狢」と呼びます。

楽してお金を得たいと考えたり、整形すれば人生が変わると苦労せず異性にモテたいと思う人を少し馬鹿にして狢と呼ぶのです。

もう一方の「同じ穴の狸」は関係なさそうな顔していても、本当は仲間だったという場面で使われています。

「狢」よりも「狸」の方が仲間意識が高い状況で使われている言葉です。

「同じ穴の狢」の例文

・『盗んだ物を質屋に売る悪戯を働く弟夫婦は同じ穴の狢だ』
・『彼の友人はみな親の金を食い潰して生きるところが同じ穴の狢だ』

「同じ穴の狸」の例文

・『嘘ばかりついて人を困らせている上司と同じ穴の狸になる』
・『詐欺を働く者は連帯感が強く、同じ穴の狸に見える』

まとめ

同じ穴にいるような考え方や行動する人を指す言葉ですが、「狢」「狸」の違いにより少し使い方が異なりますので工夫してみましょう。

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