この記事では、「ブルジョア」と「ブルジョワ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ブルジョア」とは?
中世ヨーロッパにおいて、上流貴族と農民・労働者の間に位置し商工業に従事する市民のことをいいます。
フランス語のbourgeoisを日本語読みした言葉で、ブルジョワと発音することもあります。
フランス語でbourgeoisというと個人を指し、集団や団体を表す場合にはブルジョアジー(bourgeoisie)といいます。
近代の資本主義社会では、中産階級あるいは資本家階級に属する人を表しています。
ブルジョアと対比されるのはプロレタリアで、生産手段を持たず労働で賃金を得る労働者階級に属する人を表します。
「ブルジョワ」とは?
ブルジョワはフランス語のbourgeoisが語源で、ブルジョアと意味は全く同じです。
市民という概念が生まれたのは17世紀から19世紀にかけてのヨーロッパで、それまでの封建的な社会に変わり市民を中心とする近代社会が誕生しました。
ブルジョワは商業を営んだり、土地を取得するなどして財産を築いた有産階級に属する人を表す言葉です。
共産主義の蔑称として用いられたこともあり、現在でもお金持ちという意味で使われることもあります。
その反対に貧乏人は、プロレタリアと呼ばれたりもします。
「ブルジョア」と「ブルジョワ」の違い
ブルジョアもブルジョワも語源はフランス語のbourgeoisです。
発音が違うだけなので意味は全く同じになります。
本来の発音に近いのはブルジョワの方で、どちらかというとブルジョワの方がよく使われています。
ただし、ブルジョアといっても間違いではなく、ブルジョアも普通に使われています。
まとめ
ブルジョアとブルジョワは発音が違うだけなので、その意味に違いはありません。
本来のフランス語のbourgeoisの発音に近いのはブルジョワの方で、使われることが多いのもブルジョワになります。