この記事では、「プロトコール」と「プロトコル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「プロトコール」とは?
「プロトコール」とは不特定多数の人物がある特定の事項を全く同じように実行するため手順を定めたものです。
特に現在の日本で「プロトコール」と言う場合国家間における外交上の儀礼を指します。
たとえば日本に大使館が置かれる場合に各国の大使をどう扱うか、各国の国旗を掲げるならどういった順番で掲げるかなどの決まりが「プロトコール」です。
「プロトコール」を守らない場合事故どころか国家間の諍いに繋がる可能性もあります。
「プロトコル」とは?
「プロトコル」とは特定の事項に関して誰であっても確実に実行できるようにするために定められた手順です。
「プロトコール」とは意味も語源も同じですが伸ばす方はフランス語読みで「プロトコル」は英語読みになります。
「プロトコル」は基本的にどのような分野でも使われる言葉ですが、伸ばす方の「プロトコール」が使われる外交分野だけでは使われません。
現在「プロトコル」という言葉をよく耳にするのはパソコンのプログラム手順を指す「プロトコル」ですが、パソコンとは関係ない仕事のマニュアルに書かれている手順も「プロトコル」と言います。
「プロトコール」と「プロトコル」の違い
「プロトコール」と「プロトコル」の違いを、分かりやすく解説します。
誰であっても確実に外交上の儀礼を守れるよう手順を定めたものが「プロトコール」で、誰でも確実に特定の事項を実行できるように手順を定めたものが「プロトコル」です。
「プロトコール」という言葉は国家間の外交儀礼にだけ使われますが、「プロトコル」は国家間の外交儀礼以外なら何にでも使われます。
まとめ
両方とも誰でも特定の事項を確実に実行できるようにする手順という同じ語源を持っています。
その上で古くは外交での共通語にフランス語が使われていた名残でフランス語で呼んでいるものが「プロトコール」で、英語由来のカタカナ語として定着したのが「プロトコル」です。