この記事では、「森を見て木を見ず」と「木を見て森を見ず」の違いを分かりやすく説明していきます。
「森を見て木を見ず」とは?
森を見て木を見ずとは、木を見て森を見ずの間違った使い方です。
森と木を逆に覚えている人がおり、木を見て森を見ずのことを森を見て木を見ずという言葉になったのでしょう。
そのため森を見て木を見ずという言葉は存在しません。
「木を見て森を見ず」とは?
木を見て森を見ずとは、物事の細かい部分にとらわれて全体を見通せなくなっていることをいいます。
イギリスやフランス、ドイツなどのヨーロッパで言われていることわざが元になっており、英語では「You cannot see the wood for the trees」といいます。
木を見て森を見ることはできないと訳されます。
また、フランス語やドイツ語にも同様の意味の言葉があります。
フランス語では、「C’est l’arbre qui cache la foret」といいます。
1本の木に気を取られていると、森全体が見えなくなってしまうという意味です。
それが日本に伝わり、木を見て森を見ずという言葉が生まれました。
現在はビジネスシーンでの格言として用いられることも多いフレーズです。
「目先の売上に一喜一憂するのは木を見て森を見ずだ」といった使い方をします。
「森を見て木を見ず」と「木を見て森を見ず」の違い
木を見て森を見ずは、物事の細かい部分にとらわれて全体が見えなくなっていることを表す言葉です。
それを間違って覚えているのが森を見て木を見ずで、森を見て木を見ずという言葉は存在しません。
木と森を取り違えて覚えてしまっている人が多いです。
まとめ
森を見て木を見ずは木を見て森を見ずの間違いです。
木を見て森を見ずは物事の細かい部分にとらわれて全体が見えなくなっていることを表す言葉ですが、森を見て木を見ずという言葉は存在しません。