この記事では、「促す」と「声掛け」の意味や違いを説明していきます。
「促す」とは?
座ってもらいたいと思うとき、この席が空いているので、座るように伝えるのが「促す」【うながす】です。
例えば、会場に来て席を探す人に対して空いていることを伝えて座ってもらえるように案内します。
また、人が多くて先に進まない状況であれば、問題となるところに目を向けて、早く解決するためにせき立てて進むように行動させるのです。
「声掛け」とは?
避難した住民の人数が揃っているか確かめるため「声掛け」【こえがけ】します。
不安を抱える人達を安心させるように声を掛けるだけでなく、具合は悪くないか、何か必要なものはないか把握するのです。
また、列に並ぶ人にあと何分ほどで店内に入れるか伝えるため「あと10分で入れます」と具体的に伝えて、利用できる時間を知らせます。
「促す」と「声掛け」の違い
ここでは「促す」と「声掛け」の違いを、分かりやすく解説します。
人が大勢いる状態でつっかえているとき、早く解消するように指示して行動させるのが「促す」です。
速やかに行動させて問題が解決できるよう相手に行動させます。
主に、自分の方から相手に対してこうして欲しいと気持ちを言葉や行動にして、指示する場面で使われている言葉です。
もう一方の「声掛け」は「こんにちは」と挨拶したり、「大丈夫ですか」と聞いて体の具合を聞くときに使います。
「促す」の例文
・『災害が起きたとき、消防団員は村人を安全な場所へ促す』
・『市長は対応できる窓口に市民を並ばせるよう役員に促す』
「声掛け」の例文
・『トイレに入って出て来ないお年寄りが気になり、声掛けした』
・『お昼時間に3人の部下へ声掛けして、一緒に食事した』
まとめ
用事がある人に声を掛けて指示することを「促す」といい、「声掛け」は安否を確認したり、具合を聞くとき行なう行為を指すと覚えておくといいでしょう。