「最古」と「太古」の違いとは?分かりやすく解釈

「最古」と「太古」の違いとは?違い

とても古いことを表す言葉として「最古」「太古」があります。

この二つはどのような違いで使い分ければ良いのでしょうか。

今回は、「最古」「太古」の違いを解説します。

「最古」とは?

「最古」とは、「もっとも古いこと」を意味する言葉です。


「最古」の使い方

現在確認されているものの中で一番古いことを意味します。

作られた時代や成立した年代が遡れる限りのうち一番古く歴史が長いことを意味しますが、比較対象となるのは現在確認されているもののみです。

新しく遺跡から出土品が出たり文献で真実が判明したりなどさらに古いものの存在が明らかになればそちらが「最古」になります。


「太古」とは?

「太古」とは、「とても遠い昔」を意味する言葉です。

「太古」の使い方

わずかな記録しか残っていないようなとても遠い昔の時代を指します。

明確な時間的基準はありませんが一般的には現在も続いている歴史が成立するよりも前、有史以前と表現される時代が「太古」です。

歴史上の時代区分としては上古の前の時代にあたり、日本史では奈良時代や平安時代が該当します。

とても古い時代であることを強調するときに使う言葉です。

「最古」と「太古」の違い

どちらもとても古いことを意味する言葉ですがいくつかある中でも一番古いのが「最古」、時代的に大昔に当たるのが「太古」という時代で区別されます。

「最古」は一番古いものを表すのでひとつしかありませんが、「太古」は昔の時代全般を指す言葉なので特定のものに限って使う表現ではありません。

「最古」の例文

・『最古の土器が発掘された』
・『古事記は現存する中で日本最古の歴史書である』

「太古」の例文

・『太古の時代から日本では稲作が行われてきた』
・『太古の風習について言及する』

まとめ

「最古」「太古」はどちらも古さや歴史の長さを表す言葉ですが言葉の意味は大きく異なります。

それぞれの言葉が持つ意味を正しく理解して使い分けてください。

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