この記事では、「トラウマ」と「コンプレックス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「トラウマ」とは?
「トラウマ」は「trauma」とドイツ語表記します。
「トラウマ」は「大きな精神的ショックや恐怖などが原因で起こる、心の傷のこと」という意味があります。
「精神的外傷(せいしんてきがいしょう)」と訳すこともあります。
例えば、親に虐待された子供が、傷ついて、その傷がなかなか癒えないような時、虐待の恐怖体験や、その記憶のことを、「トラウマ」と呼びます。
「コンプレックス」とは?
「コンプレックス」は「complex」と英語表記します。
「コンプレックス」は、「精神分析用語で、情緒的に強く色づけされた表象が、複合した心理のこと」を意味します。
例えば、大人になっても母親に依存してしまう「マザーコンプレックス」や、「エディプスコンプレックス」などに使われている言葉です。
また「コンプレックス」は「劣等感」を意味する言葉でもあります。
一般的に、「コンプレックス」という言葉を単体で使う場合は、こちらの、劣等感を意味することが多くなります。
「トラウマ」と「コンプレックス」の違い
「トラウマ」と「コンプレックス」の違いを、分かりやすく解説します。
「トラウマ」は「大きな精神的ショックや恐怖などが原因で起こる心の傷」を意味し、「コンプレックス」は、自分が他人より劣っているという感情である「劣等感」を意味することが分かりました。
このように「トラウマ」は「心の傷」を意味し、「コンプレックス」は「劣等感」を意味するという違いがあります。
まとめ
「トラウマ」と「コンプレックス」の違いについて見てきました。
「トラウマ」は「心の傷」を意味し、「コンプレックス」は「劣等感」を意味するというように、2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。