この記事では、「心労」と「心配」の違いを分かりやすく説明していきます。
「心労」とは?
「心労」は「しんろう」と読みます。
意味は、「あれこれと心をわずらわせて、精神的に弱ってしまうこと」です。
複雑で面倒なことや、辛いこと、嫌なことなどが中々解決せずに、次第に精神的な疲れが蓄積していく状態を表します。
「心労」の言葉の使い方
「心労」は名詞として「心労が重なる・重なった」「心労が絶えない」などと使われます。
「心」は「こころ」とも読み「心臓」「気持ち」「精神」という意味、「労」は「いたわ(る)」とも読み「精を尽くして働く」「精を尽くして疲れる」という意味、「心労」で「気力を尽くして精神が疲れること」になります。
基本的に、辛い状態が続いて、精神的に疲れる様子に使われます。
「心配」とは?
「心配」は「しんぱい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとがどうなるかなどを気にして、心を悩ますこと」という意味です。
2つ目は「他人のことを気にして身の回りの面倒をみること」という意味です。
「心配」の言葉の使い方
「心配」は名詞として「心配する・した」「心配性」などと使われます。
「心」は「心臓」「気持ち」「精神」という意味、「配」は「くば(る)」とも読み「割り当てる」から転じて「注意を行き届かせる」という意味、「心配」で「あれこれと考えて思いわずらうこと」になります。
基本的に、あることについて思い悩む様子に使われます。
「心労」と「心配」の違い
「心労」は「気力を尽くして精神が疲れること」です。
「心配」は「あれこれと考えて思いわずらうこと」です。
「心労」の例文
「心労」の例文は以下の通りです。
・『経営が悪化して心労が重なる』
・『心労により白髪が増える』
「心配」の例文
「心配」の例文は以下の通りです。
・『このままではいけないと将来を心配する』
・『人の心配をよそに遊び歩く』
まとめ
今回は「心労」と「心配」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。