この記事では、「菊芋」と「ヤーコン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「菊芋」とは?
「菊芋(キクイモ)」とは、キク科ヒマワリ属に属している多年草の植物のことを言います。
名前の由来は、花が菊に似ていて、芋ができるところから来ています。
原産地は北アメリカで、日本には江戸時代の末頃に伝来しました。
「菊芋」の草丈は、1mから3mくらいで、茎や葉に細かい毛があり、ざらざらしています。
葉は緑色の単葉で、鋸歯になっています。
開花時期は8月から11月頃で、黄色い花が咲きます。
また、10月末頃、地中に「塊茎(かいけい)」ができます。
「塊茎」は食用などに利用されています。
「ヤーコン」とは?
「ヤーコン」とは、キク科スマランサス属に属している多年草で、宿根草(しゅっこんそう)の植物のことを表しています。
漢字では「薬根」と表記します。
南米アンデスの高地が原産で、日本には1980年代に入ってきました「ヤーコン」の草丈は1mから2. 5mで、秋に黄色い花が咲きます。
地下部では、「塊根(かいこん)」と「塊茎」ができます。
「塊根」は見た目が「サツマイモ」に似ていて、食用になります「塊根」は「畑の梨」と呼ばれるように、梨のようなシャリシャリした食感と甘みがあり、水分を多く含んでいます。
茎や葉は、お茶として利用されています。
「菊芋」と「ヤーコン」の違い
「菊芋」と「ヤーコン」の違いを、分かりやすく解説します。
「菊芋」はヒマワリ属ですが、「ヤーコン」はスマランサス属に属します。
見た目では、「菊芋」は「ショウガ」に、「ヤーコン」は「サツマイモ」に似ています。
また、成分では「菊芋」には「イヌリン」が、「ヤーコン」には「フラクトオリゴ糖」が多く含まれています。
両者にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
「菊芋」の別称には、「ブタイモ」、「カライモ(唐芋)」、「エルサレムアーティチョーク」、「アメリカイモ」などがあります。
和名では、「キクイモ」、「ブタイモ」と呼んでいます。
また、英語では「Jerusalem artichoke」と表記されます。
そして、「ヤーコン」の別名には、「アンデスポテト」があります。
「ヤーコン」の中国名は、「菊薯」になります。
さらに、英語表記は「Yacon」です。
「菊芋」、「ヤーコン」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。