この記事では、「〜から」と「〜ので」の違いを分かりやすく説明していきます。
「〜から」とは?
「〜から」は、その後に述べる事象の理由や根拠を主観的に述べたい時に使う接続助詞です。
主に「〜から、○○である」の形で、原因や根拠を先に述べた上で、自分の意思や主張、推量にもとづく見解や結果を伝える時に使います。
また「〜から、○○しなさい」の形で原因や理由を述べながら命令をする時に用いることもできます。
自身の意志や感情を主張するニュアンスが強く、あまり気を遣わない相手に伝える時、話し言葉で会話をする時に適しています。
「〜ので」とは?
「〜ので」は、その後に述べる事象の原因や根拠を客観的に説明する時に使う接続助詞です。
「〜ので、○○である」の形で、原因や根拠を先に述べてから事実や結果を伝える時に使います。
主に、すでに起こった自然現象や社会現象について結果とその原因を説明する時に使い、推量にもとづく見解を伝えるために用いることはありません。
自身の意志や感情を主張しない言い回しであるため、かしこまった言い方をする時や相手に対して丁寧にお願いしたい時に適しています。
「〜から」と「〜ので」の違い
「〜から」と「〜ので」の違いを、分かりやすく解説します。
「〜から」と「〜ので」は、どちらも物事の原因や理由、根拠を説明する時に使う接続助詞です。
役割はほぼ同じですが、微妙なニュアンスの違いがあり、使って良い場面は異なります。
「〜から」は主観的な見立てにもとづく意見や命令をする時に使い、「〜ので」は客観的な根拠にもとづいた説明をする時に使います。
「〜から」は過去、現在、未来の事象を説明する時に使えますが、「〜ので」は未来の事象を推量する時には使いません。
また、「〜から」は口語的で「〜ので」は文語的なニュアンスがあることから、「〜から」は親しい間柄の人と会話する時、「〜ので」はかしこまった言い方や丁寧な言い方が必要な場面で使うのが適しています。
「〜から」の例文
・『お腹がすいたからおやつを食べた』
・『強く叱ったから、いじけてしまったのだろう』
・『カエルが鳴いているから、もうすぐ雨が降り出すだろう』
・『もう遅いから寝なさい』
「〜ので」の例文
・『今日は暑いので、かき氷が飛ぶように売れる』
・『18時になったので退社します』
・『危ないので、ここから先へは立ち入らないでください』
まとめ
「〜から」と「〜ので」の持つ意味はほぼ同じですが、微妙なニュアンスの違いがあります。
丁寧語で話す必要がある時、ビジネスシーンでコミュニケーションをとる時に「〜から」を使うと子どもっぽい印象になってしまうため「〜ので」を使うことがのぞましいです。