「迎え火」と「送り火」にはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「迎え火」と「送り火」の違いを分かりやすく説明していきます。
「迎え火」とは?
「迎え火」とは、「お盆で帰ってくる先祖の霊を迎えるために炊く火」のことです。
1年に1度あの世から現世に失くなった人の霊が帰ってくる日のことを「お盆」といいます。
毎年8月15日のお盆には亡くなった人を迎えるためさまざまな準備や行事が行われます。
「迎え火」は死者の霊を迎えるお盆の行事の1つです。
亡くなった人に対して戻る家はここだよと示すための目印として炊くもので、死者が戻ってくる8月13日の夕刻に炊くのが一般的です。
ワラや木の皮を玄関先で燃やすほか提灯を下げたり松明を海に掲げたりなど地域によってやり方が異なります。
「送り火」とは?
「送り火」とは、「お盆が終わりあの世へと戻っていく霊を送り出すために炊く火」です。
お盆になって現世に帰ってきた死者の霊はお盆の終わりとともに再びあの世に戻っていきます。
霊が迷わずあの世に戻れるように炊く手向けの火が「送り火」です。
霊との別れを惜しむ名残の火でもあり、悲しみを振り払うように盛大に燃やす地域もあります。
「迎え火」と「送り火」の違い
「迎え火」と「送り火」の違いを、分かりやすく解説します。
「迎え火」と「送り火」はどちらもお盆に燃やす火ですが時期と目的に違いがあります。
お盆の最初に霊を迎えるために炊く歓迎の火が「迎え火」で、お盆の最後に炊く惜別の火が「送り火」です。
「迎え火」の例文
・『お盆になったので迎え火を炊いて先祖の霊を出迎える』
・『道に迷わずまっすぐたどり着けるように迎え火は明るく燃やす』
「送り火」の例文
・『送り火はお盆の最後に炊く』
・『五山の送り火は京都の夏の風物詩である』
まとめ
「迎え火」と「送り火」はお盆の最初と最後を飾る大切な行事です。
具体的なやり方や細かい作法は地域によって異なるので風習に従って行いましょう。