この記事では、「満を持する」と「機が熟する」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「満を持する」とは?
もう十分に物事を始めるための準備ができていることを「満を持する」【まんをじする】といいます。
語源は中国の史書に書かれた弓で矢を放つとき、引き絞った兵士の姿からきている言葉です。
矢を放つように構えて、いつでも放てるためチャンスを読み取るところから、物事を始めるには十分考えて準備して戦いの機会を見るのが大切という意味になります。
「機が熟する」とは?
物事を実行するのに適した状況であるという言葉が「機を熟する」【きがじゅくする】です。
物事の機会を考えるためのきっかけを示す「機」と、果物が十分に熟す「熟」を掛け合わせているわけです。
このようなところから、この上なく最適な時期であるので、行動すればいい結果が見えてくるという意味があります。
この言葉の語源は、物事が起こる潮時からきている言葉です。
「満を持する」と「機が熟する」の違い
「満を持する」と「機が熟する」の違いを、分かりやすく解説します。
物事を始めるためにはすべての準備が完了し、あとは挑むために待つ状態を表すのが「満を持する」です。
独立するためにいい機会になる、自分の成果を出すため挑むには今がその時であるという意味があります。
もう一方の「機が熟する」は実行に移すとき、とても良い機会であるかその時を自分で確かめて動くのが大事と伝える言葉です。
「満を持する」の例文
・『満を持して試合に挑み、日本新記録を出したい』
・『多くの人に指示される人気商品だが、満を持して味を変えた』
「機が熟する」の例文
・『部長は機が熟するのを待ち、実行に移した』
・『機が熟すまで待ち、企業した知人の会社が上場した』
まとめ
「満」と「機」に違いがある言葉ですが、「持する」と「熟する」が異なる言葉です。
それぞれの意味を学び、どのように使えば言葉をうまく使ってチャンスを掴む時期であるか伝えてみましょう。