「万死一生」と「九死一生」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「万死一生」と「九死一生」の違いとは?違い

この記事では、「万死一生」「九死一生」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「万死一生」とは?

もう助からない状態であるのに、かろじて死なずに済んだことを「万死一生」【ばんしいっしょう】といいます。

助からない状況に追い込まれたとき、もう死ぬだろうと思ったとき命を繋ぎ止めたという意味で使われている言葉です。

この言葉の語源は死を万とすれば生きられる望みは一つしか残っていないになります。

それだけ危険に晒されている状況下から救い出された人の生き様を伝える言葉です。


「九死一生」とは?

10割死ぬだろうと思っていた者が、命からがらに生きながらえたことを「九死一生」【きゅうしいっしょう】といいます。

例えば、数人に追い込まれて刀で切られたとき、なんとか逃げて助かったという状態を表すわけです。

元々は9回死んだが、あとの1回だけ生きれたといった言葉からきています。

このように、もう駄目だと思ったときでも諦めず、前向きに行動するのが大事と言える言葉です。


「万死一生」と「九死一生」の違い

ここでは「万死一生」「九死一生」の違いを、分かりやすく解説します。

必死の覚悟で挑んで死にかけたが、瀬戸際で命が助かったという意味で使われているのが「万死一生」といいます。

もう一方の「九死一生」は、10割中9割が死ぬと考えられていた人が、かろうじて助かったと強く伝えられる言葉です。

「九死一生を得た」というように、奇跡ともいえるほど偶然が重なって助かったという意味で使われています。

「万死一生」の例文

・『坂道でエンジンが止まったが、ぶつかるすんでで回復して万死一生を得た』
・『人が集まって将棋倒しになるところだったが、脱出して万死一生を得た』

「九死一生」の例文

・『崖から落ちて車が大破したが、九死一生を得た』
・『敵に攻撃されて防空壕に逃げ込み、九死に一生を得た』

まとめ

「一生」を使った言葉ではありますが、「万死」「九死」に違いがあります。

どのような状況から助かったのか、どういった場面で使えばいいか目を向けて使いこなしてみましょう。

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