この記事では、「同時」と「併せて」の違いを分かりやすく説明していきます。
「同時」とは?
「時間的に一致すること」や「同じ時期に起こること」を表す言葉です。
例えば、「同時に起きた地震と津波」や「同時に発表された結果」といったように、時間的に重なる事象を指します。
また、「同時に」という副詞的用法では、「それと同じ時に」という意味で使われます。
例えば、「彼は同時に二つの仕事をこなす」や「彼女は同時に歌いながら踊る」といったように、一つの主体が同じ時間に複数の動作を実施することを表します。
「併せて」とは?
「その上さらに」や「同時に」という意味で使われる言葉です。
例えば、「併せてお願い申し上げます」や「併せてご確認ください」といったように、ある要件に加えて別の要件を述べる場合に使われます。
また、「併せて」という接続詞的用法では、「それとともに」という意味で使われます。
例えば、「同封いたしました明細も併せてご確認ください」や「商品と併せてサービスも提供します」といったように、ある物事と同時に別の物事を実施することを表します。
「同時」と「併せて」の違い
「同時」と「併せて」の違いを、分かりやすく解説します。
「同時」と「併せて」は似たような意味を持つ言葉ですが、使い方には違いがあります。
「同時」は、「同じ時間に起こること」を指します。
その一方で、「併せて」は、「それとともに、同時に」という意味で、接続詞的に使います。
また、「併せて」は「合わせて」と書くこともありますが、「合わせて」は副詞的に使うことが多く、「複数のものを一つにまとめること」を指します。
「同時」の例文
・『同時に話すのはやめてください』
・『今日は同時に2つのイベントが開催されています』
「併せて」の例文
・『併せてご連絡いたします』
・『資料の作成とチェックを併せてお願いします』
まとめ
「同時」と「併せて」は似た意味を持つ言葉ですが、使い方には注意が必要です。
「同時」とは「同じ時間に起こること」を表し、副詞や名詞として使われます。
その一方で、「併せて」とは「ある物事に加えて別の物事を実施すること」を表し、接続詞として使われます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。