この記事では、「呼び寄せる」と「呼びつける」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「呼び寄せる」とは?
離れている人を自分の近くに呼ぶことを「呼び寄せる」【よびよせる】といいます。
自分の親しい人を招いて食事を出したり、会話して楽しむために呼ぶのです。
例えば親戚を呼び寄せて、ご馳走を振る舞うといえば、大好きな人に感謝の気持ちを伝えるために呼びます。
呼ぶときは手厚いもてなしをして気持ちを伝えるのです。
ときに海外にいる者が手紙を送って来て欲しいと丁重に伝える場合もあります。
「呼びつける」とは?
自分の元へ遠くにいる人を呼ぶことを「呼びつける」【よびつける】といいます。
例えば、気に食わない相手を呼び、注意したい場合に呼ぶのです。
使い方は、「生意気な後輩を呼びつける」といえば、粋がっている苛立つ相手を自分の元へ強引に電話や人に伝えて呼びます。
ただ呼ぶだけではなく、自分の足元にひざまずかせて来させるといった指示を指すわけです。
「呼び寄せる」と「呼びつける」の違い
ここでは「呼び寄せる」と「呼びつける」の違いを、分かりやすく解説します。
一緒に仕事したいと思う人や、行動を共にして良い結果を出したいと思う者を自分がいる所へと呼ぶことを「呼び寄せる」といいます。
それほど興味がある、実力を持つ人の力を借りたいと思うとき、手厚くもてなす気持ちを込めて呼ぶのです。
もう一方の「呼びつける」は、生意気な態度を見せる人や失敗しても反省しない者を呼んで注意します。
そして、苛立つ気持ちをぶつけて、しっかり反省させるのです。
「呼び寄せる」の例文
・『60年前に米国へ渡った祖父母を呼び寄せる』
・『災害で家が流された人たちを集会所に呼び寄せる』
「呼びつける」の例文
・『上司が呼びつけるので行ってみれば注意を受けた』
・『機械の不備が目立つので、店長を呼びつけることにした』
まとめ
「呼ぶ」といった点は同じですが、「寄せる」と「つける」にはまた異なる意味が含まれています。
どのような場面で使うか学び、使い分けて学習してみましょう。