この記事では、「清」【しん】と「中国」【ちゅうごく】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「清」とは?
17から20世紀に少数民族である漢民族が建国したのが「清」【しん】でした。
後頭部に生えた髪の毛だけを長くしておさげにし、前髪は剃りあげるといった個性的な髪型にした容姿が彼らに見られる特徴です。
また、国民の思想は弾圧し、言論の自由さえも奪った政治しました。
たとえ書物であっても内容に反発心を感じれば徹底的に弾圧し、思想統制するため決められた書籍しか与えないという徹底ぶりです。
その一方で、行政上の機関は皇帝直属とし、官吏登用試験といった科挙を取り入れたり、重要な官職は分かりやすいよう偶数名とした満漢併用制にします。
「中国」とは?
中華人民共和国を略して「中国」【ちゅうごく】といい、首都は北京で言語は中国語となります。
ロシアと繋がっている大陸は広大な草原や砂漠、標高の高い山々がある国として有名です。
大きな川や湖といった水にも恵まれたこの国の海岸線は実に14,000kmにもなります。
また、人口は13億人以上にもなり、ほとんどの国民が漢民族です。
そんな「中国」には55もの少数民族が存在し、それぞれ古くから続く文化を大切にして生活しています。
「清」と「中国」の違い
「清」と「中国」の違いを、分かりやすく解説します。
17世紀から中国を支配したのが「清」であり、最後の王朝国家として君臨しましたが、現在は存在しません。
絶対的な政治家の下、国民は前髪を剃り上げ、言論さえも支配した政治でした。
国民の思想には目を向けず、皇帝を絶対的に敬う政治を徹底する世界です。
もう一方の「中国」は社会主義共和制国家であり、中国語を話し、繁体字を書きます。
55もの民族が国を支えて、それぞれ違った文化を大切にしている国です。
陸の面積は日本の26倍で960万平方kmもあり、言語は漢語を基本とした中国語になります。
気候は梅雨がなく、夏はかなり酷暑で、冬はマイナス10度近くにもなる場所も多い「中国」は、いまだ毛沢東を掲げる保守的な国です。
まとめ
どちらも中国に関わる言葉ですが、今では存在しないか、現在はさらに人口を増やし、世界に君臨する強固な国として存在するかの違いがありますので、異なる点を見比べてみるといいでしょう。