「生ゴム」と「天然ゴム」の違いとは?分かりやすく解釈

「生ゴム」と「天然ゴム」の違いとは?違い

この記事では、「生ゴム」「天然ゴム」の違いを分かりやすく説明していきます。

「生ゴム」とは?

「生ゴム」とはゴムの木から採取した樹液から不純物と水分を取り除いたものです。

ゴムの木の樹液は輪ゴムやボールから工業用品まで様々な用途に使われるゴムの原料として有名ですが、これから用途に合わせて加工するための原料の状態が「生ゴム」と言えます。

このままではゴムの特徴である弾性の限界が低いため加硫という工程を経てから様々な製品に加工されますが、そのような工程を一切施していない生の状態なので「生ゴム」です。


「天然ゴム」とは?

「天然ゴム」とは自然の樹液から作られたゴムを広く指す言葉です。

ゴムの木の樹液を原料として使えるようにした「生ゴム」も含みますし、「生ゴム」を加硫して弾性を上げたものやそれを加工した製品も含みます。

ゴムにはゴムの木の樹液から作るものの他に石油から人工的に製造した合成ゴムというものもありますが、「天然ゴム」という言葉は合成ゴムというものが生まれたから、それと従来の樹液から作られたゴムを区別するために生まれた言葉です。


「生ゴム」と「天然ゴム」の違い

「生ゴム」「天然ゴム」の違いを、分かりやすく解説します。

ゴムの木の樹液から不純物と水分を取り除いて原料として使えるよう固めたものが「生ゴム」で、それやそれを加工したものをまとめて指す言葉が「天然ゴム」です。

「生ゴム」はそのままでは製品に加工されず加硫という工程を経て製品に加工されますが加硫されたゴムは「生ゴム」とは呼びません。

ですが「天然ゴム」の場合は「生ゴム」を加硫したあとのゴムも含みます。

まとめ

ゴムの木の樹液を原料として使えるようにしたのが「生ゴム」で、それやそれを加工したのが「天然ゴム」という関係です。

日常生活の中では「天然ゴム」を目にする機会はあっても「生ゴム」を目にする機会は殆どないので、「天然ゴム」の原料が「生ゴム」くらいの認識でも問題はないでしょう。

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