この記事では、「誘発」と「促進」の違いを分かりやすく説明していきます。
「誘発」とは?
「誘発」は「ゆうはつ」と読みます。
意味は、「ある事柄が原因となって、他の事を引き起こすこと」です。
一つのことが起きた後、その影響を受けて他のことが続いて起きることを表します。
「誘発」の言葉の使い方
「誘発」は名詞として「誘発する・した」「誘発される」などと使われます。
「誘」は「さそ(う)」とも読み「言葉をかけてみちびく」「ある事が別の事を引き起こす」という意味、「発」は「矢や弾を放つ」から転じて「外に現れ出る」「生ずる」という意味、「誘発」で「あることが生じたことが原因で、別のことを引き起こすこと」になります。
医療用語では「分娩誘発」として使われることもありますが、こちらは下で紹介する「陣痛促進剤」を用いて、「まだ陣痛が来ない妊婦さんを早く出産へ導くこと」になります。
「促進」とは?
「促進」は「そくしん」と読みます。
意味は「ものごとがはかどる様に働きかけること」です。
ものごとが速やかに動いて、勢いをつけたり、目標の達成が早くなるように、積極的に働きかけることを表します。
「促進」の言葉の使い方
「促進」は名詞として「促進する・した」「販売促進」などと使われます。
「促」は「うなが(す)」とも読み「せまる」「せきたてる」という意味、「進」は「すす(む)」とも読み「前にすすむ」「高い段階に上がる」という意味、「促進」で「ものごとが前にすすむ様に積極的にはたらきかけること」になります。
ちなみに、医療用語での「陣痛促進剤」は、は「人工収縮剤」とも呼ばれ、陣痛を早くする薬剤やその作用そのものを表します。
「誘発」と「促進」の違い
「誘発」は「あることが生じたことが原因で、別のことを引き起こすこと」です。
「促進」は「ものごとが前にすすむ様に積極的にはたらきかけること」です。
まとめ
今回は「誘発」と「促進」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。