この記事では、「問題提起」と「問いかけ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「問題提起」とは?
問題を持ち出すこと、という意味です。
「問題」には、解決すべき事柄、困った事柄という意味があります。
「提起」は、問題や話題などを出すことです。
たとえば、スポーツ大会での試合が過密スケジュールで組まれているとします。
大会を運営する側は、非常に忙しくして対応をしなければなりません。
その結果、運営に支障が出て、選手に不都合な事態を与えてしまいました。
過密スケジュールであったことは見直しが必要で、今回起こった事態は解決すべき事柄です。
この事柄を話題に出すことを「問題提起」といいます。
この例の場合だと「運営方法を変えられないか問題提起する」などといいます。
「問いかけ」とは?
質問をすることという意味です。
友達と一緒にパスタを食べに行きました。
パスタを食べに行くと、友達はいつもカルボナーラを注文します。
毎回毎回カルボナーラを注文するので、「カルボナーラが好きなのかな」と疑問に思っています。
そこで「カルボナーラが好きなの?」と質問をしてみました。
こういった質問が「問いかけ」が意味するものです。
今度は別の事柄で説明をします。
買い物に行って、「いいな」と思う商品がありました。
でも、家には似たようなものがあるので購入するか迷います。
そこで「本当にこれは必要だろうか」と自分に質問もしました。
これも「問いかけ」が意味するものです。
「問題提起」と「問いかけ」の違い
「問題提起」と「問いかけ」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は問題を話題に出すことです。
解決すべき事柄などを持ち出すことをいいます。
後者は質問をすることです。
解決すべき事柄とは関係ない事柄に関しても、この言葉が意味するものにあてはまります。
「宿題をやった?という問いかけに答える」とはいいますが、「宿題をやった?という問題提起に答える」とはいいません。
まとめ
一方は問題を持ち出すこと、もう一方は質問をすることで、意味が異なります。